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社長ブログ

2017.02.19

社員を幸せにする為のビジネスモデル

今週は知恵の場第三期の最終回でした。

毎回100名程の参加者で5回シリーズで開催してきた最終回のゲストは、道頓堀ホテルの橋本専務でした。

ホスピタリティー系の賞をいくつも取られていて、名前は知っていましたが、その展開などのお話を聴くのは初めてで、ほぼ予備知識が無い状態で聴きました。

取り組んで10年と仰ってましたが、社員さんが、お客さんの喜ばれる事を徹底追及されて、海外通話無料や、フロントに屋台を出すなど、あり得ないサービスを次々に生み出しておられるのですが、社員さんが面倒くさい仕事を自ら進んでどれだけ行なうかが経営指標、と言われる様に、常に成長や勉強し続ける風土を作りあげておられている様でした。
そこには、お客さんが喜ばれる事を自主的にできる様に、20万円までは各スタッフに決済権を与えていたり、皆が安心して働ける様に、社員さんや家族の方の保険外でかかった診療費を一人50万円まで会社負担したり、社員さんを尊重した仕組みもしっかり作っておられるのでした。

顧客満足を実現する為の社員満足という事はよく言われますが、橋本さんは、”社員さんは顧客満足を目指し、経営者は社員満足を考えるのだ”と仰っていて、この方がスッキリ腹落ちしました。

又、社風を良くするには、社員さんのやりがいを高める事が大切だが、やりがいが一番と、経営者が口に出してはいけないとの事で、これも、なるほど〜でした。

やりがいを生み出すには、
1.自分の意見を聞いてくれる土壌があるか?
2.自分の成長を実感できるか?
3.会社が自分の事を大切にしてくれているという実感があるか?
4.自分のしている仕事が社会の役に立っているという実感があるか?

の4つが大事で、こういう事をしっかり体系化し、一つ一つ、その仕掛けと共に、じっくり作って来られた所の差を強く感じました。

シンプルに言えば、同じ様な事を行って、同じ方向に向かっているつもりが、全部、中途半端やな~と痛感させられたのでした。


そして何よりも、社員さんを幸せにするには業績が大事で、それを生み出す為のビジネスモデルが必要ですが、それは経営者の腹決めと、そこに向かう仕組み化で、これは経営者の仕事ですから、指を自分に向けるしかありませんでした。
先日、いつもご指導頂いているアミタホールディングスの熊野会長から、”自分は環境というフワッとしたものを追いかけてきたが、岡村さんは、働き方やその環境というやはりフワッとしたものを追いかけている。
だから、そのフワッとしたものに、理念や価値観を反映した商品に落とし込む難しさはよく分かるよ”と、それこそ、モヤッとしたもどかしさを見抜いて的確に言って頂いて、驚くと共にスッキリしたのですが、そういう意味では、そのフワッとしたものを自社のビジネスモデルに落とす所は漸く見えて来ています。
そんなビジネスモデルを作りあげて、決済も社員任せ、社員の家族の医療費も負担する!と言える会社にしていきたいと思います。

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