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社長ブログ

2019.08.17

長期休みで改めて感じたこと

今週はまたまた長い休みでした。

働き方改革も必要だが休み方改革を、という声もちらほらありますが、この画一化した休みも何とかならないものか?と思います。

その長い休みの間に有ったトラブルで感じた事から、逆に仕事について逆流している様な話ですが、やっぱり!と思ったので、普段から思っている事を纏めたいと思います。

昨今の、長時間働く事や、一般的な休日に仕事に出る必要がある仕事や会社に対して、簡単にブラックと言ってしまう風潮に対して、大変危険だと思っています。

又、生きる目的から働く事の素晴らしさなどを教育して、悪い状況でも厭わず前向きに働く人を育てている企業に対して、”やりがい搾取”とまで言う社会は、どう考えても日本を弱める事にしかならないし、人間とは何か?生物とは?そして自然の摂理から考えると、やっぱりおかしいと思うのです。

実はこの休みの間、あわや大問題になる事件がありました。

11日の日曜日、南ビルセミナールームで貸し出しがあり、出てくれていたスタッフが準備で入ると、何と会場が水浸しとなっていて、配管設備の業者さんも長期休みで連絡が取れないと連絡がありました。

私はすぐに、ビル管理で一次対応をお願いしているワタナベ美装の渡邉社長に連絡したのですが、ワタナベ美装さんもこの日は休みで、渡邉社長も休暇中でした。

ただ、状況から水漏れしているのは汚水で、タンクから溢れているという可能性も考えられるので、休みだからと放置できる状況ではない為、少しでも緊急対応できるパートナーの業者さんを渡邉社長が探して頂き、見に来て頂ける事になりました。

その業者さんに見て頂くと、原因は特定できなかったのですが、漏れている箇所は特定できたので、この日、工事があって休日出勤してくれていたうちのスタッフが、ホームセンターにパイプを買いに走り、漏れている箇所から、下水に水を流すトユを応急処置で作ってカバーし、浸水していた部屋は、その業者さんが機械を手配して水を吸いだして頂く事となり、何とか被害は最小限に留める事ができました。

又、水をバキュームでくみ取った後、その汚水を含んでしまったタイルカーペットは全て取り去り、廃棄する所までをベテラン社員と二人で行うつもりでいたのですが、これらも、他の用事で出てくれていた、うちのスタッフが、自分の仕事が終わった後も残って、手伝ってくれたので、その日の内に、撤去までできたのです。

カレンダー的には今年のお盆も殆どの会社は長期の連続休暇となっており、11日に発見しても、通常であれば19日まで何もできない状態で、汚水で浸水した状態でこの間放置するというのは、衛生上の問題や、ビルに入っておられるテナントさんへの影響を考えても、ぞっとする話でした。

それをこちらが困っている様子を分かって、休みにも関わらず動いてくれる人が居て、こちらの要望について、できる手配をやってくれる業者さんがあって、又、休みの日に、他の仕事で出て来て、それが終わったにも関わらず、残って手伝ってくれるスタッフが居て、最小限で押さえる事ができたのです。

これらそれぞれ素晴らしい事で、こんな風にできる人って、うちのスタッフ含めて、私は素晴らしいと思うのですが、今の風潮でいけば、休み中に働かせる悪い会社で、業務外の事も進んでやってくれるスタッフの、やりがいを搾取する会社と言われるのでしょうか?

もし、そんな事を全て悪い様に扱い、皆が決まった事しかやらない、時間内にしかやらない会社や仕事の仕方になったら、日本はどうなってしまうのか?と思います。

我々の様な、モノも技術もない中小企業が、大手と同じ様に、時間内しかできませんとか、決められた”仕事”だけを行なっていて、勝てるどころか相手してもらえるでしょうか?

凄いスキル、エリートと言われる様な能力を持たない人が、そんな人達と同じ様に、時間内だけで綺麗に”仕事”をしていて、その人はこれからやっていけるのでしょうか?

今回、それぞれ関わってくれた人や会社の様な気持ちや姿勢を持っているからこそ、それが強味となり、中小でもやっていけるという事になり、自分の仕事への自負や、役に立つ事、価値を出す事に想いを持って働く人だから、魅力ある人となり、それぞれの人がそれぞれの良さを発揮できる社会になるのだと思います。

実際、今回対応頂いた業者さんなどは、皆、気持ち良い姿勢ですし、こんな事こそ人にしかできない対応であり、そこに活路があると思うのですが、TOPも含めてリスクも負わず、決められた事の中だけで”仕事”をしていればよいというになっていけば、より、ギスギスして魅力のない社会になっていってしまいます。

当たり前ですが、私も長時間労働が良いと言っているのではありません。

人口減少に突入し、大量生産、大量消費の資本主義から転換が求められる一方、画一的な教育で一面的な評価でのエリートを目指して来た人達が、大企業で行き詰っている現代社会で、何を大事にしていかないといけないか?をしっかり考えていかないといけないのです。

そんな想いをずっと持っていて、今回の件で、自分の仕事に誇りを持っている人、他を思って動いてくれる人、気持ち良く対応してくれる人達を見て、やっぱり、何をやらないといけないか?何を大事にしていかなくてはならないのか?を強く確信しました。

やっぱり世間が何と言おうと我々の会社では、人として、生物としてどうか?その中で、人が働くってどういう事なのか?を追求していきたいと思います。

そしてその為にも、それぞれの人がそれぞれの状況に合わせて選んでいける働き方と共に、これからは休み方も柔軟に考えていきたいと思います。

もういい加減、人と同じが良いという様な呪縛から解き放たれませんか?

働き方、休み方改革も、まずはそこからだと思います。

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