ポジショニングを変える

今週は、京都経済センターのKOINで、”京都に選ばれ続ける企業経営を学ぶ全四回”の第二回目を行ないました。

KOINの企画運営を行なっているリリースの桜井さんから、今回の企画を頼まれた際に、「老舗は入れて下さい」というのと、「これぞ京都企業という所を呼んで下さい」という事でしたので、第一回は誰からも文句の無い、松栄堂の畑社長をお招きしましたが、この二回目が、他である様な”京都企業経営”の企画とは違う、私の言いたかった”これぞ京都企業”、トーセの齋藤会長にお越し頂きました。

エンターテイメント系の受託開発では多分世界一の、現在2300本以上のコンテンツタイトルを持ちながら、社名を表に出さず、独自のポジショニングを取られて来た展開は、やはり、東京ではあり得ない、京都だからこその戦略でした。

理念や社訓的なものは明確にしていないが、”永遠に続く会社作り”、という戦略と、”縁の下の力持ち”という戦術は徹底しているとの事で、その事が、下請け構造のゲーム業界において、唯一ともいうべき独自スタンスの受託開発企業というポジションを築かれているのでした。

今年で40周年を迎えられたトーセさんは、ゲームの業界が無い頃から開発を行なって来られた、ある意味”超老舗”で、初年度から40年間ずっと黒字、自己資本比率は約80%で、勿論無借金経営と、ゲーム開発というイメージとは真逆の経営スタイルで、こんな地道で陽の目を見ない事を何処も真似しないとの事でした。

当然、ここまでの仕組みを作って来られたのは、大変な事もあったと思うのですが、全て、「一早くやっていたから」「全てのメーカーとやっているから」とか、あくまで自然体な感じなのが、何とも言えないバランスで、参加者も魅了されていました。

私にとって今回のセミナーは大変有難いものでしたが、それは、齋藤さんには長年お世話になってはいますが、普段お目にかかる場では、仕事の話を真剣に聞いていく様な感じでもないので、面と向かって仕事や会社の事を聞けるのは願ってもない機会であったのと、もう一つは、業界は違えど下請け的な所からポジショニングを変えていく所は、実は、参考にさせて頂いていた所もあり、まだまだ組織にしっかり落とし込み切れていない我々にとって、このタイミングでスタッフ数名も参加させて頂いて、直接この話を聴いてくれたのは大変な価値がありました。(有ったと期待しています)

”一発当てると凄いから、皆、それを狙いに行くんですよ。 でもその殆どは、残っていない。それよりも永遠に続く会社を作りたかった” そこに価値を置かれているのが、正に京都企業の神髄だと思います。

次回は12月17日で、ゲストはマールブランシュ、茶の菓で有名なロマンライフの河内社長です。

実はこちらも普段なかなかまともに答えて頂けない(笑)方なので、同じ理由で大変楽しみにしています。

今日はセミナーの話だけになりましたが、今週もポジショニングを変える動きをいくつかしていて、ちょっとしたニュースもあるのですが、もう少しすればお話させて頂きます(笑)