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社長ブログ

2012.12.22

多様性を認める事と野合は違います

16日の総選挙に始まり、今週も色々な事がありました。

自民党の大勝は、望まれてのものではなく、あくまで消去法でのものだと思います。

第三極という事で新たな政党にも期待がありましたが、それらも理念がなく、手段だけで結びついていたところが残念でした。

民主党がこけた原因は、寄り合い所帯で決められなかった事と,,野党時代には威勢が良かった面も政権を担うと、世界全体で考えなくてはならず、感情論だけでは動かせない現実に直面し、手も足も出なくなっていた所だと思います。

その失敗を突いていこうとする第三極が、また、数合わせのみ、原発の一点のみで結びついたのは、戦略としても失敗だったと思います。

 今週、招待制で行なったダイアログバー京都は、行政、経済界のTOP、ソーシャルビジネス、環境など、色々な”筋”で活躍されたり、注目されている方々が集まって頂き、小規模ですが、他では有り得なかった”場”となりました。

全然反対の意見も出ますし、立場も全く違いますが、こういう場に来ようとする人は、必ず、どこかのベースは合う筈で、その最大公約数を見つけていく事が大事なのです。

この場合は、表面に出ている事よりも、深い所で合う層を見つけていく、もしくは、何の為にという、そもそもの大きい所から発想していく事が必要だと思います。

それは、政権をとる為に、或いは、人気を取る為に結びつくという様な”野合”とは似て非なるものです。

又、同時に、同じ主義主張の人、同質の人ばかりでは、何の解決もできないと思います。

大変素晴らしい想いで、素晴らしい活動なのに、先鋭化していくと、そうではない考えの人を糾弾する残念なケースをよく見受けますが、それは本末転倒な話で、ただ考えが違うというだけで、その”人”自体を責め立てる様な言動、行動をする人では問題解決などできる筈などありません。

原発問題であれ、TPPであれ、ある一面から見た事が正解という事はありません。

意見、イデオロギーが違うからと言って、その”人間”が悪いという事にはなりません。

意見が違うからと言ってその”人間”自体を認める事ができなくて、人間の多様性を認められない人が、環境や地球の為に!というのは、おかしな話に思えてなりません。

深い深い所から考えていかなくてはならないし、その為には、国のリーダーや政治家は、批判や反対を浴びてもやっていける人を選んでいかなくてはなりません、表面上の甘い言葉に釣られるのではなく、深い所を見れる国民になっていかなくてはなりません。

その為にも、違う意見を持った人達が集まり、話していく”場”、他の”人”を認めながら話を積み重ねるダイアログというものを広げていくべきだと思います。

明日は、そんな活動を行なっているミラツクフォーラムが東京であります。

色々な立場の人を巻き込んでいける人達の輪が、広がっていく姿を見てきたいと思います。

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