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社長ブログ

2021.01.04

2021年 年頭所感

2021年 明けましておめでとうございます。

大変な一年が明けて、気分一新とできれば良いのですが、年末年始でもコロナの勢いは衰えず、帰省や初詣までもが制限されるという、振り返れば間違いなく歴史にも残る年始となりました。

オリンピックが予定されていた昨年も、オリンピック後は価値観が変わる大転換の年になると書いていましたが、そのオリンピックも延期され、コロナ以降の世界として、今年はやはり歴史に残る大転換の年となるでしょう。

コロナ以外でも、今年は色々パワーバランスが変わっていく年だと思います。

1月20日にはバイデン米国大統領が誕生しますが、前大統領が負けを認めず、引き継ぎにも影響を及ぼす事態にもなっていますが、議会も上院は共和党が多数を占める事が確実視されており、新政権発足後は前途多難というか混迷を極めて、バイデン批判が高まる様に思います。

一方その間に、早々にコロナを抑え込んでいる中国は、ひとり経済成長を続け、その経済力にものを言わせて、コロナに苦しむ途上国などを自陣営に引き入れていっている様に見えますが、中国で特質すべき所は、内需で経済成長を遂げている点で、まだまだ今年以降も続くであろうコロナ禍においても、着実に国力高めていくであろう事から、米国とのパワーバランスは大きく変わり、その事が余計に何もできないバイデン政権批判となって、強い米国を求める動きとなっていくのではないかと思います。

トランプがエルサレムを首都とした中東や、イスラエルと国交正常化をしていったアラブ諸国はどの様になるのでしょうか?

宗教的な問題に加えて、脱炭素社会への転換が進んで行く中で、石油やシェールオイルの産油国のパワーバランスの変化を考えても、どことどこが結びついていくのか?敵の敵の敵とはどう付き合うのか?などなど入り組んだ状況が進んでいきます。

そしてそこでも中国は、原油は6割を輸入に頼っていたところから、豊富な鉱物資源への転換に向けて、脱炭素社会へ一気に舵を切って、エネルギー面からも覇権を目指していくのではないかと思います。

「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロとする」総理が所信表明した日本は、環境技術を結集して、この面においては世界をリードしたい所ですが、何をやるにおいても日本が圧倒的に弱いのはリーダーシップだと思います。

ただ、これは政治家やTOPの資質だけの問題ではなく、リスクを取れるかどうかという問題と、リーダーを見る目や評価など国民性も見直していかないといけない様に思います。

日本では行動した人、ゼロから生み出した人の評価が低く、しかも失敗をすれば叩きまくるのに対して、失敗をせずうまくこなした人の評価が高かったり、誰がその石杖を築いたか?よりも、うまくいっている現状をオペレーションしている人に目が行きがちですが、これだけの世界環境下で大転換を図っていかないといけない中で、オペレーションだけを失敗なくやって来たという人で乗り切っていける筈がありません。

リーダーシップ論で有名なジョンコッター氏はリーダーシップの役割は変化に対応することとしています。

国民、市民、消費者や視聴者、働く場面では労働者など、委ねる、選ぶ側もしっかりと選べる能力を持つ事、依存するのではなく、自分自身でしっかり選択できる目を養い、各個人それぞれが自分の中のリーダーシップを発揮していく必要があると思いますし、それぞれが批判するだけでなく、行動する意識を持つ事、そしてコロナ後の世界に向けて、2021年は各個人それぞれのリーダーシップを発揮する元年としていきましょう!

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