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社長ブログ

2020.12.19

ゼロイチ思考の危険性

先週10カ月ぶりに東京へ行きましたが、今週も連続で行っておりました。

今回は、来年4月から社名も変更となる富士ゼロックスさんの新本社にお招き頂いての出張でしたが、折角なので他に予定も入れて一泊で行っていました。

とは言え、コロナ前だと約束を一杯に詰め、時間が空いても新しくできた施設などを見に行ったりしていましたが、それこそ不要不急の用事で出歩かない方が良いという気になり、決まった予定が終わるとホテルに入ってという気分になりました。

アポを入れたのは、先週たまたまお会いした方と、早速話をしていきたいとの事でのものでしたが、いつも言うことですが、コロナに対して警戒して取れる策は必要なのですが、精神的に委縮をさせてしまうことは、こういう偶発的な出会いから生まれる可能性も無くしてしまうので、マスコミが騒げば騒ぐほど一方で冷静なバランス感覚が必要だと感じます。

言い出すとキリがないので一点だけに抑えますが、あれだけGOTOを批判していたマスコミが、全面STOPとなった途端、今度はホテルや観光業の悲鳴を伝えて、止めた事で大変だ~という、ある面”ウィルス”をまき散らしていますが、あくまでスポンサーありき、視聴率競争ありきでそうなるという構図を、見る側、聞く側は分かった上で、そぎ落として見る必要があると思います。

一番良いのは、そんな事をやっている番組や局は視聴者からそっぽを向かれるという様に、テレビを見ないとすることだと思いますが、ユーチューバーが大活躍していて、サイバーエージェントが時価総額で電通と競う様になっている時代に、いつまでテレビは、従来型の広告代理店のビジネスモデルでやっているのか?と思います。

一方で政府の対応も情けなくなるのですが、卵が先かの論議は別として、共通する深刻な問題は、0か1かの論議、思考になる過ぎていることだと思います。

GOTOもやると言えば頑なにやろうとし、叩かれると最終的に止め!となったり、世間の風潮も、さも東京に行くことや東京から移動すること自体が悪いかの様な話になるのですが、そうではなく、先週からのことと重ねていえば、やはり東京に行くことによって生まれる価値は圧倒的にあり、ともすればその差は広がっている様にさえ感じますが、しかし以前のように、予定を入れまくって動くという気にならなくて、時間や件数などはセーブする様に、動きを変えていかないといけないのであって、従来発想での0か1かの論議になるから、継ぎはぎだらけの対応になって後手ばかり踏むことになるということに気づいて欲しいと思います。

コロナ対応の話をするとドンドン深みにハマるので話を元に戻すと、今週も泊りにして話を進めていたのは、一気に繊維の話です。

これは今年取得していた与謝野町の物件で、総務省の補助金を薦められて採択候補となりながらも、補助金の性質と合わず、何度も止めようとしながら周りの協力もあって今週無事決定したのですが、紆余曲折ありながら、最終的にはやはり与謝野、丹後という地域は、繊維の技、資産を生かしていこうと思っての動きで、そう腹決めした瞬間から、不思議なくらい、繊維の話が集まって来ています。

30歳までは繊維商社でその後独立して5年程は輸入などで繊維に関わったりもしてましたが、ウエダ本社に来てから全く無縁になっていました。

ただ当初、ウエダ本社で背に腹は代えられない状況になれば繊維をやれば何とかできる!と思っていたことや、逆に落ち着けば、流通が遅れている繊維業界向けに展開をできないか?などと考えていたこともあったのですが、ウエダ本社で20年が経過して、自分の年齢ももう少しで一巡するという段階で、繊維に関わるというのは、二巡目の新たな人生が始まるのでは?とワクワクしています。

これも先週の大阪大学に続いて今週は光華女子大学で授業していましたが、いつも学生さんには、ゴールはどこか分からないし、今見えていることがどこで繋がるか分からないと言っているのですが、思いがけず繊維に絡むことになって、ストレートにそこに向かっていては起すことができなかった様なこと、回り道になったことで却って生まれる価値を創出していきたいと思っています。

それだけに0か1かの論議や思考の危険性を訴えて、時間や数をかけられないWITHコロナの時代だからこそのバランスを考えていきたいと思います。

 

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