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社長ブログ

2020.11.29

パーパスが見つけてくれた?

今週は約30年ぶりに繊維の展示会に行っていました。

先日関西ベンチャーサミットで、それこそ約30年ぶりに出会った繊維商社時代の後輩のプレゼンを聴きに行ったのですが、この日は話する時間がないので、前日も彼が入居するコワーキングオフィスに出かけて話を聞きに行っていて、20代に通っていた本町に二日連続、しかも繊維の話で行くという、ある意味新鮮な週でした。

この後輩の会社はまだ設立二年で、彼と開発者の二人の会社ですが、既にベンチャーキャピタルからも出資を受け、注目される存在になっているのです。

先日この話を聞いた時、凄いなあと感心しながら、悔しい想いも半分ありました。

と言うのも、ビジネスモデル自体は何てことないマッチングサイトで、業界の事情を川上から川下まで分かっているその後輩が作っているのがポイントなのですが、実は私も独立してから、この繊維業界の穴となっている所を突こうとして、20年近く前に作りかけた事があったのです。

その時には、私自身のITリテラシーの低さもあって、なかなか想いが伝わらず、思っている様なものができなかったのですが、まだZOZOタウンなども影も形も無い頃で、そもそも素材の風合いが重要な繊維商品をネットで売買するなどあり得ない時代でしたが、リアルのビジネス形態を分かっているだけに、それでカバーできない所にツールとしてネットを介在させていくことで革命が起こせるのでは?と思っていました。

まだウエダ本社も倒産リスクもあった頃ですから、それ以上に時間も割けず断念したのですが、もっとも、そこからやっていたらタイミングが早すぎて理解が得られず、今頃は私が影も形も無くなっていたかも知れません。

いずれにしてもそんなことがあったので、より彼の展開に興味を持ったのですが、彼の場合は天才的な開発者との出会いがあって、彼の想いを次々に具現化してくれたそうで、ビジネスというのは人との出会い、それもタイミングが重要であることを改めて感じました。

ただ、そんな経緯があったとは言え、興味だけで二日連続で本町に行っていたのではありません。

ウエダ本社が、丹後エリア与謝野町で取得した物件は、クリエイティブ人材の関係人口を増やしたいという町の要望もあって、地元の人や技と、外部のクリエイティブ人材が交差する場を作っていこうと思っているのですが、丹後は言うまでもなく丹後ちりめんの産地であり、改めて繊維に特化していくことを考え始めていたので、長らく離れていた繊維業界の空気を感じる為と、その展示会には与謝野町の機屋さんも三社出展されていたので、挨拶の目的もあってのことでした。

今週は他にも、この件に関してご紹介を頂いた方や、その繋がりが色々な広がりを見せそうであったり、又、面白い様に重なっていっていますが、後輩との出会いも含めて、何十年か経過して”遅い”と感じながらも、これが私にとってのタイミングなのかも知れません。

TEALのラルーさんの言葉を借りれば、繊維というパーパスが私を見つけてくれたということなのでしょうか?

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