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社長ブログ

2020.09.19

アリババと共存する時代の仕事とは?

今週は久しぶりに思い切り仕事してました。

いつも仕事ばかりやろ!と言われそうですが、実務的な仕事でこれだけ詰めてやったのは久しぶりで、慣れないのと、こういう仕事をすると、自分の能力(特に集中力)が恐ろしく落ちているのに気づかされていました。

実はある方から勧められ、納期が間近で時間がない申請を出すことになったのですが、そもそも自社だけでは何ともならないので、色々な方々にご協力をお願いしていました。

京都流議定書が終わってゆっくりする間もなく、直ぐにこれに取り掛かったのですが、進めていくうちに難しさ、自社のやりたい事との整合性との問題、それに自分の能力の劣化を痛感し、まず単独でやっていれば音を上げていたと思います。

ところが自分だけではできないから協力を要請した方々が、私以上に一所懸命、昼夜、土日も全く関係なくご協力頂いたので、逆に止めることもできずというのが正直なところで(笑)、久しぶりに作業レベルで大変疲れたのですが、この間のご協力頂いた方々とのコラボ感というか、それぞれの方の仕事、役割の中での進め方や関わり方が大変心地よく、申請の結果よりも、良い経験と価値を得ました。

ホントに夜中までや休日も私以上に動いて頂いたので、お名前出すとかえってご迷惑がかかったり、また、このご時世こういうことを言っていると、頭の変わらないオジサン扱いされると思いますが、今回、やっぱりトコトンやる”仕事”っていいなと感じました。

それは時間では計れないものですし、この感覚は、残業だからとか、ましてや”夜中に仕事しては駄目”などと言っていては絶対に体感できるものではありません。

そしてこれは、私がワーカホリックと言われようと、昔感覚のオジサンと言われようと、そんな事を差し引いても、時間だけで管理して、力を出すべきところ、本来はトコトンやるべき時もセーブしてやっていては、身に着けることはできないものだと思います。

これこそが仕事の面白さであり、仕事のお金だけではない報酬とも言えるところであるのが、夜中や休日に仕事をしてはいけません、などと言っていると、仕事が本当に作業だけの無味乾燥したものになり、条件だけで、よりギスギスした社会になっていく危険があると思います。

こういうことを言うと、大批判が来るのも分かっていますが、その批判の様な表面的なことと言っているのではなく、当たり前で日本は、そんな精神的頑張りでの長時間労働ではなく、短時間でもクリエイティブな仕事、ビジネス、価値を生んでいかなくてはなりません。

それだけに逆に、残業をするなとか、兼業・副業をすると働きすぎになるからそれを管理しろとか、その発想こそが仕事を”時間”でしか見れてなく、時間で見ているという時点で”作業”としてしか見れていないことを表していて、それこそを変えないと、日本は付加価値のある”仕事”に転換していけないと思います。

そんな今週でしたが、経済同友会だけは例会部会長という役でもあるので出席したのですが、その例会では、アリババ株式会社の香山社長にご講演頂きました。

内容は衝撃的で、ここ数年で最多の出席数だった参加者全員が背筋が伸びたか、冷や汗どころか、自社もヤバい!と感じられたのではないでしょうか?

特に日本では現状勝ち組みで安穏としておられる所ほど、そう感じるお話だったと思いますが、アリババの総取引額1815兆円に対して、日本のクレジット、電子マネー全て含めた電子決済が81.5兆円、アリババの特別なイベントデーの取り扱い出荷数が一日で16億個だったが、日本最大のヤマトの年間集荷数が18億個であったり、この日、高級車アルファロメオを33秒で350台販売したなどなど、各業種、各カテゴリーでこんな数字を並べられるのですから、冷や汗どころか息の根が止まる内容でした。

他からもアリババ関連の話も聞いたのですが、一緒に仕事をされたその方は、スピード感が全く違って、こちらのスタッフが潰されるのではないか?と心配したとも仰っていました。

規模ではない、数値化されない価値が大事、コロナでスピードが緩めざるを得なくなって面白い時代など、普段、そんな事ばかり言っているのに、話が違うじゃないか?と思う人(うちのスタッフも)もおられるかもしれませんが、それもそういう単純な話ではなく、両方ともずっと思っている話で、中国はまだまだ規模拡大戦略でいきますし、そこでは日本は勝てないから、規模ではなく、価値を高める戦略でいかなくてはならないですが、ただ、それは時間など、単純に仕事を管理し規制することではないので、そこは声を大にしていかないと、規模拡大では勝てないのに、その枠の中でセーブする様なことだけでいけば、わざわざ落ちていくことを加速させるだけになると思うのです。

何度もしつこく言いますが、時間ではないということに転換していくということは、短いだけが良いというのではなく、やる時はやる、やりたい人はやるということ、当たり前だと思うのですが、そんな風潮、社会にしていかなくてはならないと思います。

身体はきつかったけど良かったよなぁ~という感覚、それを経済的報酬も得ながら、社会の人から喜ばれる役に立つことができる、そしてそれが自分自身、人間を成長させることに繋がる、そんなことって”仕事”しかないのです。

何年か前、二番じゃダメなんですか?というフレーズがありましたが、残念ながら、やさしいだけではドンドン落ちていって、二番なんて狙えたらいいですけどね、、っていうレベルになっていくと思います。

最後に間違えないで欲しいのは、これも従来の枠組み(価値観)の一番、二番ではありません。

一番というのか他に無いから比べようがない、日本が向かうのはそういう方向だと思うのですが、菅新総理は、どう向けて行かれるのでしょうか?

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