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社長ブログ

2020.07.19

祭りごとと政(まつりごと)

今週の京都は本来であれば、17日の山鉾巡行を最高潮に、祇園祭り一色となっているのですが、これもコロナの感染拡大の懸念から58年ぶりに山鉾巡行も中止となり、23の保存会の代表らが山や鉾に見立てた榊を持って御旅所まで歩いて納めるという形になりました。

明治時代にもコレラで三度、山鉾巡行は延期されたそうですが、この時と明らかに違うのは国内の話ではなく、世界同時であり、それらが循環していくので、果たして来年は元通りにできるのか?という不安が残る所です。

そんな中、GO TO キャンペーンを実行するという事で大きな波紋を呼んでいますが、対応がフラフラで、いかにも信念が無く、様々な力学で動いているのがありありと見えて、本当に情けない気持ちになります。

マスク問題しかり、決まった事をイチイチ批判するべきではないという意見もありますが、私も本来は、その立場でしか分からない事があるのに、その立場にない人がとやかく言う事は違うと思っているので、GO TOキャンペーンをやるのかやらないのか、またそのやり方などについての文句を言うつもりではありません。

ただこの危機下において、政府にあまりにも芯が無さすぎで、一貫して芯があるのは、自分達の保身に対する事だけで、そういう時だけは頑なな姿勢で一切耳を傾けないバランスを見ると、リーダーとしての意識やタイプという点からだけは、自分の立場からでも言えると思っています。

今週100人会議チャンネルというセッションでゲスト出演させて頂いた際、冒頭から”死”や終わりについての話で始まったので、私にとっては大変話しやすく、これまでの動きを繋げて話す事ができたのですが、私自身は全ての事が自分の死生観から来ているので、他人から見れば訳が分からなく思われる事も全部繋がっていて、しかも、極端に言えば物心ついた頃から全く変わっていない様に思います。

それだけに、私自身は”何かが見える”的なスピリチュアルな感性は持ち合わせていないのですが、芯を持っている人、その行動がその芯から来ている人は嗅ぎ分ける事ができて、尊敬している人というのは、そういう面で言行一致というのか、その芯と、行動、言動が一致している人なのだと改めて感じました。

年齢、肩書、現状の実績などなどは全く関係なく、そういう芯のある人を凄いと思うし、逆に色々な意味で、狙いでやっている人は嗅ぎ分けてしまうので、幾ら実績を上げている人や地位のある人でも尊敬できない性分になっているのですが、そういう面から、今の政治のリーダー達には、情けない想いにならざるを得ないのです。

政治は政(まつりごと/祭りごと)とも言われますが、祇園祭りは、869年に大流行した疫病を鎮める為に行なわれた御霊会から始まり、当初は疫病が流行った時に行なわれていたものが、970年頃から毎年開催される様になったそうで、その頃から町衆が積極的に関わる様になって、”お祭り”となっていったそうです。

今回のコロナを機に、政治も芯の無いリーダーが統治するものから、国民がもっと自主的に関わっていく”祭りごと(政)”と捉えて、いつまでもワイドショーに煽られていないで、皆で退治する意識、行動に転換していって、コロナも人類にとって大きな転換期としていかないといけないと思います。

 

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