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社長ブログ

2020.07.12

無駄の資産化

今週は何人もの方に、「見ましたよ!」とか、「大きく出てましたね!」というお声がけを頂きました。

「見ましたよ!」と言って頂く方は、日曜日のNHKテレビの”ルソンの壺”という番組をご覧頂いた方で、「大きく出てましたね!」などと言って頂く方は、金曜日に京都新聞で取り上げて頂いた記事の話で、それぞれ内容は違うので、会合などでそれぞれご覧頂いている方からお声がけ頂くと、話が錯綜してややこしくなっていました(笑)

まあ色々な話題で取り上げて頂けるのは有難い事ですし、内容は違うにしろ、ウエダ本社という会社が事務機器卸という会社から全く中身を変えているという事はご理解頂けるので、メディアに取り上げて頂くのは、我々の様な展開の分かりにくい会社にとっては、大変有難い機会です。

木曜日にはTRAFFFICで、はたらくを考えるシリーズの二回目として、(一社)リリースの共同代表の桜井さんをゲストに迎えて、”これからの中小企業はどうはたらく”というテーマでディスカッションしました。

そもそもリリースさんとは、このTRAFFFIC自体も共同運営をしていますが、京都市の地域企業未来力会議で、中小企業という大小比較の様な表現ではなく、地域に愛される”地域企業”という概念にしていこうと、その策定委員会でもご一緒したり、京都経済センター内の協創空間KOINでリリースさんが企画運営を任された中で、パートナーとして関わらせて頂いたり、色々と一緒に行なっていますが、もっと言えば、京都市ソーシャルイノベーション研究所(SILK)の立ち上げに至るプロジェクトから、その研究所長でもある大室先生と共にご一緒させて頂いても来ました。

リリースという名称も元はそこでのプロジェクト名だったのですが、そんな所から色々と一緒に動いて来ているので、今回桜井さんが、「岡村さんの考えやこれまでの展開はほぼ代弁できますよ」と言っていましたが、確かに、それだけインタビューを受けて来て、私よりもウエダ本社の事をうまく説明してくれるのでは?とも思いますが、今回は私が逆に桜井さんに聞いていく形でしたので、私自身は新鮮で楽しんでおりました。

その中で私の関心事は、単なる中小企業ではない”地域企業”は今回のコロナをどう捉えて、どの様に動いているのか?と、簡単に全員テレワークとはいかない”地域企業”はどの様な働き方をするのか?という事で、地域企業を沢山見て、コンサルもされて来た桜井さんの意見を聞きたかったのですが、同感だったのは、コロナ禍においてよく言われている通り、コロナ以降の対策で特別な事をやるというよりは、これまでやろうとして来た事が一挙に進むという事でした。

印象に残ったのは無駄の捉え方で、これまで多くの企業が無駄を省いて来たが、この価値化されなかった無駄を持っている所が今後価値化されていくのではないか?という事でしたが、私も体感としてあるのは、これまで訳が分からないと思われて来た事が、この間(コロナ禍)で熟成されているという事で、それらが多少食べられる?形になって来ているのが、メディアなどで取り上げて頂ける様になった点だと思います。

発酵食品は健康食として注目を集めていますが、腐敗したものとの区別って、人それぞれかも知れませんが、人から見てどうか?だと思います。

最後に又、分かりにくい話になるかも知れませんが、私自身が経営で進めている事やその根本にあるものは死生観であり、そこからくる、世の中には無駄なものは一つも無いという想いです。

今回のコロナも、多大な被害が出ていて言いづらいのですが、私は決して無駄な事ではないと思っています。

人間にとって有益な有機物が生成されると発酵で、有益でないものはは腐敗とされるわけですが、無機物であるウィルスは、人間から見て判断がつくものではなく、地球や宇宙から見てどうなのか?を考えないとその本質は見えて来ない様に感じます。

世の中に存在するものに無駄なものは一つも無い。

withコロナの時代、無駄の資産化がポイントとなっていく様に感じます。

 

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