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社長ブログ

2015.06.13

次回ミラノへ行く際には

先週はミラノ出張の為、ブログを休みましたが、11日に無事帰国しております。

FBでミラノ万博が期待外れと書いた事に反響が大きく、少し驚きましたが、1年近く前から、この、”食”の万博に行こうとしていた私としては、期待外れ以外言いようがありませんでした。

食の万博という事で、各国の農産物や食材の紹介があり、それについて味わえたり、学べたりするものと思っていた事と、万博というものに対して、他国は日本ほどの位置づけではないのかもしれませんが、歴史博物館ならまだしも、郷土資料館という感じのパビリオンにはガッカリしかありませんでした。

考えて見れば、日本は大阪万博が、その後の輝かしい発展のスタートであったので、万博というものを特別視しているのかも知れません。

日本館だけが真面目に一所懸命構成している姿を見て、そんな風にも感じました。

20年近く振りに訪れたミラノの街は、全くその風貌を変えず、繊維商社に勤めていた頃、入社三年目か四年目で、営業が商品企画をしているのに行かないのはおかしいと、パリ、ミラノの展示会に行く事を直訴し、結果を見せないと何を言われるか分からないと、安ホテルに泊まりながら、朝から晩まで、店頭調査で歩き回った事を思って感慨深いものがありました。

ただ、その頃は、店にしか向かっていなかったので、リノベーションに関わっている今、改めて見るミラノの街は、面白い建物や風景だらけで、以前とは違って、俯瞰的に見ながら、同じ歩き回るのでも、楽しく、ワクワクしたものでした。

今回の出張は、三年に一度行なわれる京都商工会議所の会頭ミッションという視察にミラノの所だけご一緒させて頂き、その後、一人ミラノに残ったのですが、錚々たる方々に交じって、ホテルも”かなり”ランクダウンした所を取ってもらい、飛行機もエコノミーで行きました。

一年前から行く事も決め、まして、ミラノだけにしたので、予算的には十分余っていましたし、参加する社長の中で、ほぼ一人だけエコノミーで、ホテルも別というのは、恥ずかしく思う事もあるのですが、今回は、私自身も新たな展開へ向けてのものでしたので、ベンチャーを立ち上げる気持ちになって参加しました。

昨今のソーシャルイノベーター界隈では、この経費感覚(やる事と、時間と、お金がリンクして考えられていない)を持ち合わせていない事が危惧されますが、一方、隆々としていた企業が潰れていく大きな要因は、見栄、体裁から恰好悪さを受け入れらない事だと思いますので、新たな展開をしていくに向けて、成功祈願も含めて、その様に臨みました。

欧州は多くがそうである様に、建て替えなどができないミラノの中心地は、以前と全く同じ表情でしたが、周辺部では、数年前から、新たな街の広がりを見せている様で、特に京都などは、街づくりにおいては、大変参考になる、モデルにすべきものだと感じました。

20年近くの歳月を経て、全く変わらない街の様子を見て、ベンチャースピリットも改めて呼び戻された今回ですが、一日では疲れが取れず、時差ボケも治らず、体力だけはその歳月を感じています。

50代、ベンチャースピリットを持ちながら、再度、ミラノ、イタリアに戻って行く時には、新たな展開でも成果を出して、体力だけはカバーできる様に、良いホテルで、飛行機もゆったりとした席で行きたいものです。

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