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社長ブログ

2016.02.13

真のワークライフバランスから考えるリーダーの仕事

今週末は、関わり方、内容共、バラエティーに富んだセミナーがありました。

まずは、京都市の職員の方に向けて講演させて頂く機会を頂いたのですが、これは京都市が力を入れる「真のワークライフバランス」というプロジェクトで、全局からその役を任命された方々約120名を前に、ウエダ本社の考え方をお話させて頂くという、大変光栄なものでした。

様々な人を交差して生まれる価値や、制度ではなく風土や土壌作りが大事と唱えて行なっている我々の活動を、縦割りで、制度を作り執行するという役割の行政の方に話するのですから、伝えるのはなかなか難かしいものでした。

同じ日の夜には、大久保寛司さんのセミナーがウエダ本社で開かれました。
これは我々の主催ではなく、京都の若手税理士の中田さんが主催されたものだったのですが、しっかりした価格設定のセミナーでありながら満席の集客力、しかも、来場者の多くの方が、大久保さんの事はご存知ないながら、中田さんの薦めで参加したという方ばかりで、人を呼ぶ、巻き込んでいくポイントを見せて頂きました。

ほぼ初めてという中ですから、大久保さんも、いつも以上に丁寧にお話されていた様に思います。

何度も聞いているお話が、ビシビシというより、グサグサっと刺さりました。

改めて書いてみれば

・大久保さんの見る良い会社の定義は、社員の目が輝き続けている会社である。
・その良い会社の共通項は、挨拶がしっかりしている事と、会社が綺麗な事である。
・本物は360度 いつでも、どこでも、誰と(誰に対しても)でも、同様に素晴らしい
・職場の雰囲気を良くすれば必ず業績は良くなる 雰囲気は仕事力
・職場の雰囲気を良くするには、TOPは率先して皆の雰囲気を良くする
・相手が思った姿が貴方自身(人は見た目が全て)
・正しい事を言うのが仕事ではない。言った通りに動いてもらうのが幹部の仕事
・何故やらない!! -相手にはそうする理由がそれなりにある。
・聞ききる、言わせ切る、・・言ってもらえる自分であるか?
・言葉の奥にある心を見る
・正しい内容を教えるのではなく、正しい内容を実現する事をリードする。

まだまだありますが、言わている事は当たり前の事ばかりです。

ただそれが、丁度その直前に自分がしていた講演との対比から、伝え方、伝わり方の差というものを痛切に感じ、素晴らしいリーダーというものは、”誰でもが同じ様に分る言葉を放つ”というお話に、撃沈されました。

言う事は誰でも言えます。
問題はやれるかどうかで、リーダーは、それをやってもらわないといけないので、如何に伝えられるか?気づかせるか?自ら動いてくれる様にできるか?が仕事なのです。

と今更!でもないのですが、分かっていましたが、改めて、行動を変えようと反省しました。


土曜日には、ウエダ本社で、こども未来探求社さんとのコラボセミナー”親子保育園”を開催しました。

この日は、月に一度ある土曜出勤の日でしたので、通常営業をしている中、0歳~2歳の子供たちがビルに出入りしている光景は、微笑ましいものでした。

一億総活躍、女性活用、育休、イクメン、国も企業も色々な策を講じていきますが、こういう場を設けていると、当たり前ですが、皆、事情、状況は違うので、育休を与えれば良い、お父さんが休めれば良いというだけの問題ではない事がよく分ります。

「真のワークライフバランス」 この問題を掘り下げていくだけで、様々な日本の課題の共通項に行きつく様に思います。

その”雰囲気”を京都から作っていければと思いますし、京都市の方にお話させて頂いた中で、一人でも何かを感じ、行動に移してもらう事ができれば、私の”仕事”ができた事になるのですが、どこまで伝わったでしょうか?

親子保育園を主催する小笠原さん曰く、最も言う事を聞かない、思い通りにならないのが子育てなので、企業TOPや幹部の方も親子保育園を通して子育てを学べはいいのではないか?との事でした。

”何故分かってくれない”、”何度言えば分るのだ”、そんな感情に陥る事は多々ありますが、子育て、人育てというものはそういうものなんですね。

やはり社長は、社員を家族と思って、人育てする事、それが一番の仕事なのかも知れません。

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