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社長ブログ

2014.09.07

12年で培ってきた土壌

今週は出張でも沢山の有り難い出会いあり、盛和塾世界大会での学びありで、ネタは沢山ありながら、やっぱり、その中でも社員の事で大きな動きを書かせて頂きます。

今週金曜日、ウエダ本社の活動を数年前から知って頂いている方ならご存知の、Mさんの送別会と、その後、年度終わりの打ち上げを行いました。

新卒から8年強務めてくれたMさんは、長年の赤字から新規採用は行なわれていなかったウエダ本社で、段階的に中途採用しながら、久しぶりの新入社員であり、初めてのデザイナー採用でした。

直接業務を教える先輩がいない中、私が行なう新規の展開にも関わってもらい、いきなり大変だったと思いますが、持ち前の負けん気で、今だから言えますが、終電を乗り過ごす事もあり、家まで何度か送ったこともありました。

人にスポットを当て、イキイキと働く環境を作っていくという理念に、まっ先に協力してくれ、”自分に朝礼を仕切らせて下さい”と、名乗りを上げてくれたり、私にとっては、理念経営に最初に協力してくれたとさえ言える社員でした。

そんなMさんが結婚した後は、通勤に時間がかかる中、両立できる働き方を模索し、出産後も復帰を考えていたのですが、双子で、出産時に少し危ない場面もあった事などから、やはり育児に専念したいとこの度退職する事になったのです。

その送別会も彼女の貢献からすると、物足りないのですが、子供を置いておけないとの事から、細やかではありますが、社員が終業後一時間だけ会社で会を開いてくれました。

その後、場所を変えて、年度終わりの打ち上げとなったのですが、その打ち上げでも、大変嬉しい事がありました。

ウエダ本社には、それこそその価値観に向かう為に、求める人財としてのウエダベーシック10というものがあり、毎月、その項目に合う人を社員投票で表彰しています。
そして、去年までは忘年会の際に一年間のMVPを表彰していたのですが、昨年、内務の人がそれに選ばれると、ベテラン営業のTさんが、”悔しい、来年は絶対自分が取る”と仲間に言っていました。

Tさんは私よりも年上で、ウエダ一筋30年、ポテンシャルはTOPレベルで何度かリーダーに登用しようとしたのですが、仕事をこなすだけという印象から、ハッキリ言ってポテンシャルに対して、良い評価をできてこなかった人です。

勿論、私よりもずっと以前からウエダで居てくれて、自分のスタイルも有る人が、変化に対応しろと言われても酷な面もあったでしょうし、合わないので辞めていったベテラン社員も何人か居る中、ずっと耐え、そして昨年、そんな宣言をした彼は、正に有言実行、今年に入るやいなや、積極的に、屋上庭園の世話など、自分の仕事以外の事も率先して行ない、ずっとやり続けてくれました。

そして、今期から年度末に表彰する事になったこの日、見事にMVPで選ばれたのです。

それも、毎月表彰の8か月の内、1位は1回、2位が5回、総得票数はダントツ1位で選ばれた事は、ひょっとすれば、今までのウエダ本社の中でも私自身、一番嬉しかった事かもしれませんし、本人も少ない賞金などは関係なく、本当に喜んでくれていました。
(喜び過ぎて、Tさんらしい、大失態もありましたが・・)

その姿を見て、昨年中途で入った社員もリーダーに、本当に良い会社に入れて嬉しいと、メールを送ってきてくれたそうです。

前期決算も、まだまだ低空飛行で全然褒められた数字ではありませんが、新体制にして12年、
残念ながらMさんは参加できませんでしたが、最初にMさんが賛同してくれて培ってきた土壌は、漸く花を咲かせてくれそうです。

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