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社長ブログ

2012.07.07

ダイアログの重要性

フェイスブックの友達申請でのマナーも最近話題にしていましたが、様々な問題の根本にある問題は、コミュニケーション能力であり、簡単に言えば、自分勝手、一人よがりに向っていく流れを止められていない事だと思います。

一見、今の若者は、モノに困らない時代に生まれ育ち、ボランティアや社会貢献意識が高く、凄く他人に対しての想いが強い様に見えますが、核家族、少子化、地域のコミュニティーの欠如などから、他人を意識しなくてはいけないケースが減り、結果的に、全く悪気は無く、自分勝手になっているケースが多くなっている様に思います。

クリック一つで友達になれるフェイスブックにおいて、自己紹介や、申請の理由などを書く事を、必要とすら思っていなかったり、日々の返事や連絡がしっかりできなかったり、フラットな関係は素晴らしいのですが、年上や社会的立場のある方に向けて、自分達の方だけが同等と思っていたりというケースも多い様に思います。

要は、リアルな人との関係、それも、色々な年代、階層というと語弊があるかもしれませんが、でも現実にはある色々な階層の人達などとの関わりがない為に、相手がどう思うか?他人、周りからどう見えるか?という意識が希薄なのです。

或いは分かっていても、そんな事を何故気にしなくてはいけないのか?という、変な自信の様なものも持っていたりもします。

先日来、行なっている営業研修などをみていても、マニュアル的な事や、技法的な事も語られますが、実は、常に相手の事、立場、背景などを考えると、何のレクチャーや教育などなくともどんなケースにも対応できると思います。

私は基本的に役職などでも、人間の価値とは関係なく、役割の違いだけであるから、偉くも何とも無いと思っていますが、仕事とは関係なく、年上は敬うべきだと思っていますし、社会的に見て私よりも立場のある方に対しては、相手が上だという対応をします。

別に媚びへつらうつもりはありませんが、現実的に多くの人は、その様に思うので、自分は意識しなくてフラットにしていても、相手は面白く思わないという事になり、結果的に、自分が何も得をしないし、相手との関係性において、うまくいかないと思うからです。

原発問題、環境問題、格差・貧困問題など、世の中の問題は複雑化していく中、能力は優秀になっていながら、他人との関係性において、相手の感情を読み取れないか、気にしない人達が増えていくとどうなっていくのか? 大変恐ろしく感じます。

問題を解決するのは、0か1かの話ではありません。

薬は早く症状を抑えますが、効くという事は必ず副作用がある様に、必ず反対から見ればマイナスがあります。

0か1か、勝つか負けるかの話ではなく、最大公約数を探し、そこから始めるという論議ができないものか?と思います。

自分は25だ、いや絶対20でないと駄目、というのではなく、それならまず5から始めよう、そんな発想にしていけないものでしょうか?

0、1発想が危険なもう一つの理由は、今見えている現象は、ごく一部であり、それを違う見方をすれば違う答えになる事と、それも、我々には分からない大きなレベルにおいて、意図的に仕組まれている事もある様に思えるからです。

環境においてのCO2悪者説も、数年後には世界的にも、全く裏返りそうだという話もありますが、我々の身近にもそんな話はたくさんあります。

独特な発想で、本質論議をされるという点においては、この方以上の人はおられないのであろう堀場最高顧問が、”お偉い”医学博士や先生方にいつも詰問される事があります。

それは、昔は、運動した際、水を一滴も飲むなと言われたのに、今では水分補給はこまめに取れ、と言われる様になったのは、何故か?

同じく、怪我した際には、ヨウチンを塗れと言われたが、今はそれは駄目だとなったのは、いつ、どの様な分岐点があったのか?

又、最高顧問が若い時に、右ひざの皿を割られた時は、数週間固定されたのが、数年前に左足を同じく割られた際は、直ぐに動かさされたが、右足と左足で治療は違うのか??

などですが、これに明確に答えられた先生は一人もおられず、私も何度もこういう詰問?の場面に居ましたが、”お偉い”先生方が、医学なんてそんなもんです。。。と、タジタジなのです。

要は見えている事だけ、しかもその表面だけで踊らされる事の危険性を言われるのですが、そんな時代、そして希薄になっていく人との関係性や、自己中心的になっている気質になっていくからこそ、課題解決に向けても、色々な立場や発想、意見の方々が集まって対話を重ねていくダイアログこそが、一番有効な方法だと思います。

という事で、前フリではないのですが、今月20日からの京都流議定書では、いくつかのダイアログを用意しています。

それを多くの方に体感して頂きたいと思いますし、それぞれの分野や課題において、未来への道筋を見つける事ができればと思います。

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