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社長ブログ

2011.07.05

課題山積でもできる事

当然課題だらけですが、我々でもできる事から追いかけたいと思います。

今回入った陸前高田だけでも、行ってみると半島になっていて入り組んでいる所が多く、しかも広域なので、とてもまだ全体を見れていないであろうと感じました。

半島の方では、かなり険しい、熊の出る道を通り抜けて(実際私が行った際には、鹿が横切りました)行かなくてはいけない集落もたくさんある様で、私が行った所も20軒あるかないかの集落でした。

そういう所ではティッッシュなど生活用品でも喜ばれますが、家は残っているので配給や保障はありません。
避難所では、配給や食料も出て、お金はかかりませんが、避難所におられる方からすると、家が残っている人は恵まれているとの思いなどもあり、避難所におられる方と、自宅に残られている方との間には、悲しい事ですが交わらない壁もできてしまっている様です。

ただ、言えるのは、物質が足りているかどうか、何が困っているかは、欲しいかなどは全部の場所でそれぞれ違い、マスコミなどを通して一概に今は〜は足りているとか、どういう段階だとか軽々しく言うことは危険だと思います。

課題だらけの中で、一番足らなく、あれば効果的な事は、各地区でボランティアや物資や要望など全ての事を、現場に居て割り振る人です。
しかもポイントは長期的に居座ってという事です。

ここが残念ながら行政では人が変わっていくので、被災者からすると同じことを人が変わる度に一から説明せねばならず、改善されていかない思いがするのです。

そう言う意味では、テラルネッサンスの様なNPO、長期的に活動をするNPOを窓口にして、そこの活動を資金面で支援していく事、これが一番有効ではないかと思います。

先日、福山内閣副官房長官には、全国のNPOがそれぞれ、どこの県や自治体のどんな支援をしているかを明確にすると、寄付する側もピンポイントで支援をする事ができるので、是非考えて欲しいと言っていたのですが、それだけでかなり効果的だと思います。

実際、現地にはたくさんのボランティアが入って来ているのですが、お金が続かない為に、意思があって行動してくれる人が活躍できていないという現実もある様です。

それとやはり、被災地で最も心配している事は、被害にあっていない人が忘れていく事です。

今回行ってみても、何十年かかるのだろう?と思いましたが、それだけに皆が自分でできる事を継続していく事、どんな小さいことでも、それが一番重要だと思いました。

うまくマッチングさえさせれば、ティッッシュやトイレットペーパーでも喜ばれるのです。

高飛車な大臣が分かるわけないんだから、有能なNPOに任せるとか、そんな事を考えて欲しいですね。

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