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社長ブログ

2010.10.31

溝畑観光庁長官

先日、商工会議所のセミナーで溝畑観光庁長官がお越しになり、その後、食事会でご一緒させて頂きました。

ご存知の方も多いと思いますが、長官になられる前は、大分トリニータ社長であった方です。

色々な番組で取り上げられていたのも知っていたのですが、私は見た事がなく、溝畑さんの背景や、球団創設の経緯も全然知りませんでした。

東大卒では入る人が少ない自治省に、先輩との出会いから入省され、大分県に出向されたところから、大分を何とかしたいとの思いを抱き、イタリアで開かれていたワールドカップで、小さな町でも皆がおらが村として誇りを持っている姿を見て、ワールドカップの誘致に動き、日本開催では見事それを達成し、その後プロサッカーの球団設立、社長就任という経緯で来られた方です。

その間、全て大反対、大バッシングを浴びせられながら、地方を元気にする為に、官僚のポストも、それまでの貯金も、役人の退職金も全て投げ打ち、大分の為に賭けられたのです。

懸命に誘致に動かれ、ようやく実現した初めての試合は、何と観客は3人、当然又、大バッシングされたとの事ですが、その後見事にJ1にまで上がるチームを作られましたが、昨年J2に落ち、その責任を取り退任、その時点で職無し、財産無しでの賃貸生活に転落となったのですが、そこに、それまでの熱意と行動力を見られていた前原国交大臣(当時)から、観光庁長官を依頼されたという本当に波乱万丈の経緯なのです。

そのご本人は、実際会うと、バイタリティー、熱い思いの塊という方でした。
反対意見や、バッシング、失敗を恐れていては何もできないし、本当に良くする事などできない。そんな強い信念を感じました。

こんな人がおられると思うと日本もまだまだ何とかなると期待を持てますね。

あれだけ思い切って動いて行かれると、反発や、問題もあると思いますが、国民はまず、この様な私利がなく、国の為に動かれる人を
絶対に応援すべきだと思います。

反対がない意見や、皆から良い様に思われる事を優先させる人が、これからの日本や、世界、もっといえば地球を良くする事ができる筈がないと思います。

やはり、何かを行なう人を見る際には、表面上の事ではなく、その人がどんな立場で、何の為にそういう事を行なうのか?をよーく見るべきで、やはり”動機善なりや私心なかりしか”で見てるべきだと思いますね。

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