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社長ブログ

2009.05.22

漢検問題での思い

元副理事長とは同い年で、経済同友会に入ってからの知り合いでした。
私は38歳の時に入会しましたので、8年の知り合いという事になります。

以前、ウエダ再興記(35)で、老舗の坊ちゃん達と思っていた中に凄い奴が居て、今の私に大変な影響を与えてくれたという事を書いておりましたが、彼はその内の最も有能な一人でした。

そんな知り合いが連行される姿を見るという事は大変ショックな出来事であり、毎日の様に出てくる私的利用などの問題も、初めて知る事が多く、ただ驚くばかりです。

小さな同族会社でありながら、個人商店ではなく”企業”にしたいと思って取り組んで来た私は、特にお金の私的利用という事には、気を使ってきたつもりですので、特に公益法人である漢検の、お金の流れについては、腹立たしい思いもあります。

しかしその上でも、あえて私は、元副理事長の浩氏には、悪いところはしっかり反省し、戻ってきて欲しいと思っています。
漢字検定が果たしてきた役割、赤字垂れ流しの特殊法人も多い中、天下りを受けず、独力で黒字を上げてきた能力、今後果たしていこうとしていた基礎学力向上への取り組みなど、その功罪を考えた時、ワイドショー的に批判して彼を潰してしまうのは、あまりに勿体ないと思うからです。

拘束が終って出て来た後、類まれな能力を再度、京都の為、日本の為、教育界の為に発揮してほしいと思いますし、悪かった点を真摯に受け止める事ができれば、必ずリカバリーしてくれると思います。

逮捕された今でも、彼を良く知る人達が彼を応援しようとしている事、それこそが彼の功罪への冷静な評価であるという事を、多くの人に知って欲しいと思います。

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