
WORKS
株式会社影近メンテ様|「社員がイキイキと働ける」組織を目指す
社名 | 株式会社影近メンテ |
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概要 |
忙殺される日常から抜け出し、イキイキと働く未来へ 「改善したいと思いながら、日々の業務に追われ、働き方や業務改善が後回しになっていませんか?」 建設業の現場では特に、紙ベースの書類作成や煩雑な手続き、そして現場と内勤との連携における課題が山積していることも少なくありません。 株式会社影近メンテ様も、かつては多くの社員が日常業務に忙殺され、会社全体のパフォーマンス向上が図れていない状況にありました。この状況を打開し、「社員がイキイキと働ける」組織を目指す働き方変革プロジェクトを半年にわたり伴走させていただきました。 |
ウエダ本社とおいかぜが協業で提供する、中小企業のための業務改善・内発的DX支援サービスです。社員が自ら課題に気づき、深掘りし、理想の状態を描いて施策を考え、実行していくプロセスを大切にしています。単なるIT導入や効率化ではなく、「こうありたい」という思いを起点に、空間・仕組み・人の在り方を含めた働く環境づくりを、外部パートナーとして伴走します。
お客様の課題
株式会社影近メンテ様は京都市左京区にある、創業74年を超える設備業のグループ会社です。本物の技術力で、長年地域に根差して事業を営み、着実に実績を作ってきていました。しかし会社の成長と共に、社内では次のような課題が表出していました。
1.残業時間
残業時間の削減については、これまでにも出来得る対策は取ってきていたが、会社の成長と共に管理資料が増加しており、結果的に残業にも繋がっていた。
2.紙・Excel中心の管理
書類作成・回覧・紙ベースで、時間と手間がかかっていた。また、緻密で正確な管理をする会社風土が定着しており、承認フローが長くなっていた。
3.業務の属人化
事務メンバーが現場担当者のサポートを意欲的に実施していたが、現場担当者ごとにやり方が異なり、それに対応する為に事務方の負担も大きくなっていた。
これらの課題は、単なる「仕組み」だけではなく、風土や働き方の意識の在り方にも起因していました。
ウエダ本社の伴走支援
プロジェクトは以下の5ステップで進行しました
ステップ1:キックオフ・全体把握
キックオフミーティングにて、他社事例のインプットワークを実施。プロジェクトの目的と体制を共有しました。
ステップ2:現状調査
業務フロー図の確認に加え、アンケートやヒアリングを実施。現場の実態や業務の流れを「見える化」しました。
ステップ3:課題整理・目的設定
調査結果をもとに、システム・ルール・業務フロー・人的側面から課題を抽出し、課題の根本要因を整理しました。
ステップ4:施策検討・アクション決定
社員参加型のワークショップを開催。現場の声を反映しながら優先度の高い施策を選定し、実行計画を策定しました。
ステップ5:構築・運用支援
実行施策の現場展開を支援。必要に応じてルール整備やツール導入を検討し、現場での実践・定着を後押ししました。
実際の変化/成果
残業時間を47%削減! 業務効率・働き方・風土に確かな変化が生まれた半年間
今回のプロジェクトを通じて、目に見える成果とともに、組織全体に前向きな変化が広がりました。
まず、定量的な成果としては、少額工事に関する書類の簡素化や回覧ルートの見直しにより、年間で約1,100時間(約138日分)の事務作業が削減されると試算。
実際にプロジェクト翌期の月平均残業時間は前年から13.64時間の削減を実現(前年比47%減)しました。社員アンケートでも「残業が減った」「家族との時間が増えた」「精神的に余裕ができた」といった声が多数寄せられ、働き方の変化が生活の質にも良い影響をもたらしていることが伺えます。
また、この取り組みをきっかけに、紙やExcel中心だった業務の一部がクラウドツールによるデジタル運用へと移行。デジタル推進を牽引する委員会が社内で発足し、更なる活用が進んでいます。
さらに、定性的な面でも、「業務改善=前向きで楽しい取り組み」という価値観が浸透しつつあり、チーム間で助け合う文化や、売上・利益への意識も高まりました。
もちろん、課題がすべて解消されたわけではありませんが、ミドルマネージャーが現場の声を拾いながら改善をリードする動きが生まれ、主体的な変化が継続する土壌が育ちつつあります。
ご担当者さまコメント
残業時間と休日出勤取得時の振替休日の取得は当社の長年の課題で、これまでも色々な対策を講じてきました。そのひとつである顧客管理と業務管理を合わせて行うソフト導入もウエダ本社様にお世話になりました。
2024年4月から建設業界にも働き方改革法案が適用されることになり、そのハードルをクリアするには経営層・幹部社員だけではなく、社員のみんなが危機意識を持って改善策を自ら考え実践していくことが必要と考えていることをウエダ本社様に相談したところ今回の伴走支援をしていただく運びとなりました。
社内選抜のメンバーと幾度となく打合せを重ねていただき最終的にご提案いただいた内容は、我々だけでは思い至らないことが多く、また根拠が明確になっており即座に取り組むことが出来るものでした。
結果的に2024年度、時間外勤務が法の基準を超えることなく無事に終えることができました。引き続き更なる業務の効率化と社内風土の改善をウエダ本社様のご意見をいただきながら進めているところです。
最後に
日々の業務に追われる中で、なんとなく気づいていた組織の課題が後回しになっている——そんなことはありませんか?
影近メンテ様のように、忙しさに埋もれていた課題も、外からの視点や少しのサポートをきっかけに整理が進み、社員の皆さんと一緒に取り組む中で、次第に解決の糸口が見えてきた例もあります。
「なんとなくモヤモヤしている」「でも、どこから手をつけていいか分からない」
そんなときこそ、誰かと一緒に考えることで、一歩踏み出せることもあります。
こんなこと相談していいかなと迷った時こそ、是非ウエダ本社にご相談ください。