ピンチをチャンスに

今週は、イベント、会合はことごとく予定がキャンセルになり、少人数のミーティングはオンラインに切り替えての対応となりました。

ピンチをチャンスに!という文脈で言えば、よく言われている様に、ここで色々な事が変わらざるを得ない状況となった事で、一気に変わっていく、変えていくという事になっていかないといけないと思います。

我々では勿論、”働き方”についてですが、殆ど聞いているだけ、報告だけの為に、全国、ともすれば全世界から集まって行なっている無駄な会議、皆一斉で定時から定時でのルーティーンワークと、それに合わせた通勤地獄、これらは少なくともこの間のオンラインミーティングやテレワーク、時差出勤などを経験した事で、これまでの壁が崩れていく事になると思います。

という事は、戦後から高度成長期で作り上げ、バブルが崩壊した後も抜けきれなかった、工場生産スタイルの働き方から、ようやく転換できる事になる訳ですから、本当にピンチをチャンスにで、コロナ問題があったからこそ、となるチャンスだと思います。

何故、国が進めている方向の働き方改革が違うか?と言えば、その発想の基が、”時間”だからです。

長時間労働が悪いから残業を減らす、休日をしっかり取る、という発想ですが、日本が転換していかないといけないのは、価値を生み出していく事なので、”時間”を軸にした働き方からの転換なのです。

勿論、工場含めて、作業的な仕事もありますから、そこは”時間”が軸になりますが、問題は全ての仕事を工場モデルで考えている事で、残業無し、時短、という事を言っているのは、その感覚(軸)から転換できていない表れです。

価値を生み出す、という仕事は”時間”ではありません。

アーティストが9時から5時まで創作活動をしたから成果が上がるでしょうか?

当たり前で全く関係ある筈がありませんし、むしろ一瞬でも凄い作品を生み出せば、それが仕事した事になるわけで、価値を生み出す仕事というものはそういう事です。

それが全然、問題の本質を捕まえず、まるで働く事が悪い事の様な風潮を作り出している事、少なくとも今の殆どの学生は、少しでも長時間労働をすると安直に”ブラック”という様な感覚にしてしまっている事は、大きな問題だと思います。

アーティストが一瞬でも、と言いましたが、そのアーティストは一瞬の閃きの為に、むしろ大変な努力をしていると思います。

その努力も”仕事”であり、それは悪い事なのでしょうか?
それは、5時以降行なってはいけない事でしょうか?

そんな根源から変えていかなくてはいけない事が、今回でガラリと変わる可能性があり、そうなれば、コロナでの被害以上の価値も生み出す事ができると思います。

ただ一方で、どうしても気がかりなのは、このコロナウィルスよりも、その騒ぎ方と対応です。

何か世界中で、場当たり的な、自分や自国の事ばかりを優先した対応をしている様に感じます。

これも、折角と言うと、非難を浴びそうですが、人類史上初めてのウィルスが世界中に広がり、世界が共通の脅威にさらされたので、各国が利害で衝突していた所を、共通の敵に向かって団結した対応を取っていこうとしてもらえると、本当に世界にとってもピンチがチャンスになるのですが。

医療知識も技術も、制度を遵守する国民性や実行能力など、何においても優秀な日本は、世界に向けて価値転換を促す事ができる存在だと思うのですが、その能力や価値を、あえて低減させているかの様な対応をしている事は残念でなりません。

毎日、毎日、あえて悪い影響を与える様な、感染者の累積数を報道していたり、デマにのって商品が品薄になった事を得意になって報道しているのではなく、ピンチをチャンスに捉えて、新たなムーヴメントを起こしていく様な報道機関もこの機会に出て来てもらいたいですね。