高校生マイプロジェクトアワードから見る教育

毎週ブログの始まりが、新型コロナになっていますが、今週は政府がスポーツ、文化イベントの中止と、来月から小、中、高の休校を要請した事から、右に倣えで、私個人でも予定していたイベントが軒並み中止もしくは延期となっていきました。

我々が主催するイベントについては、
①WEB開催に変えられるものはWEB開催する
②WEB開催はできなく、このタイミングでなくていいものは延期する
③WEB開催はできなく、今でないと駄目なイベントは会場の状況や来場者への注意などに配慮して開催する、という順番で考えています。

そんな中、土曜日には、審査員で参加する事になっていた、高校生のプロジェクトアワード関西サミットというイベントが、急遽、WEB開催に変更して行なわれました。

高校まで全面休校という国の要請が出た直後の、高校生を対象とするイベントですから、WEB開催に変更するとは言っても、前日には中止になるのでは?と正直思っていました。

ところが全くブレずに決行されて、直前に変更したとは思えない見事な段取り、取り回しで、大きなトラブルもなく無事終了しました。

この高校生マイプロジェクトについては、当初から関わっている方も何名か知っていましたが、関わったのは初めてで、初年度は10数名の応募からスタートしたものが、今年は9000名の応募があるイベントになっているそうですが、内容もこれだけレベルの高いものとは知らず、ちょっと甘く見ていました。

審査のフィードバックも、”折角、行動を起こした高校生達の背中を後押しする様に”というのがリクエストでもありましたので、他で経験した審査員よりも責任重大に感じましたが、実際、ごく普通の高校生だったのに、ある気づき、関心を持った事からその問題を探求し、行動し、周囲を巻き込んでいっている様子を聞いて、より、それをステップアップしていける事をと思うと大変難しいものでした。

しかしフィードバックに対しても、皆、素直に聞いてくれるというか、それも、オジサンが言ってるから聞いておこうというのではなく、サッと吸収していっている感じで、こういう姿勢だと気づきからの展開(成長)が早いのも、周りの人達が巻き込まれていくのも頷けて、これこそ若さの素晴らしさだと思うのと同時に、物事がうまくいく要素や成長する要因というのを見せてもらった感じがしました。

会社でもこんな風になったら、もっと会社も良くなるのに、、(笑)というと、スタッフに向けての説教の様になってしまいますが、私自身も、上のレベル(立場ではなく、実際に人として上のレベル)の方からアドバイス頂いた時に、こんな風に聞けて吸収していけるか?というと出来ていませんから、これが色々な鎧をまとって硬直化した大人の悪い所だと思います。

しかし一方で、何でも人の言う事を聞いていたら良いのかと言えばそうではなく、芯を持ってブラさない事と、柔軟に素直に意見を聞いていくバランスが重要ですが、今回のイベントはそういう点でも素晴らしく、急遽の変更でもしっかり皆さんが纏まっていたのは、自分達のやるべき事に対して、突発的な状況が起こっても方針をブラさなかったからだと思います。

こういう点では日本は、マイナスも覚悟して早い段階で決断するという事が苦手で、周りもそれを良しとしない雰囲気(同調圧力)もあり、当たり障りの無い対応で穏便に済まそうとして、ヤバくなってから唐突にキツイ事をするという様に感じるのですが、今のコロナ対策でも、政府も国民全体も、この事を感じます。

本当は会場に集まって、他のチーム、学生と、共有できれば良かったですが、それでも中止をせずWEBで開催をした事により、高校生達は、達成感を得られたと思いますし、これをやった事で、この間の気づきや行動が、しっかりと身体にインプットされたと思いますし、そういう事が教育の大事な所なんではないでしょうか?

緊急事態とは言え、事なかれ主義で、いきなり卒業式もなく卒業としたりするのって、何か大事なものを無くしている様で、モヤモヤしていたのですが、それがハッキリ分かった気がしました。

あの高校生達の、気づきからの短期間で伸びていく力が羨ましい限りですが、日本の閉塞感においては、デマでトイレットペーパーまで在庫切れにしてしまう大人達がボトルネックになっている様にも思いますし、大人達の学び直しをしていく事が急務かも知れません。